Principia of Crypto

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Japanese essay outlining core design principles for crypto products, covering network effects and related concepts.

Principia of Crypto

この記事では人生に関するアドバイス及び財務的アドバイスを行っていません。 クリプト領域のプロダクトにおける重要な設計思想についてまとめてみました。

【関連用語】フライホイール効果, バンドワゴン効果, ポジティブフィードバック 「Aが増えるからAが増える」という現象をネットワーク効果と呼びます。辞書を引くと、ユーザ数の増加に対してのみ説明されているケースがありますが、クリプトの場合にはユーザ数だけでなくTVL, プロトコル自体など様々なものが対象となってネットワーク効果が発生します。Uniswapの場合には、流動性提供をすると板の厚みが増し、それが製品としての価値になります。ユーザは板の厚い取引所をなるべく使いたいので、ユーザおよび取引が増加します。取引が増加すると手数料収益が増えるので、また流動性提供しようとする人が増えます。また、Uniswapで取引ペアを追加したい場合にはXXX/YYYというトークンペアに紐づくコントラクトをユーザがDeployすることになります。このトークンペアが増えるほどルーティングの利便性が増すため、トークンペアという観点でのネットワーク効果も存在します。つまりトークンペアが増えれば増えるほどUniswap Protocolが便利になるということです。 EigenLayerでも、AVSが増えるほどRestakerの収益が増えるため、この2つの間でネットワーク効果が働いていると言えます。AVSが増える→収益が増える→Restakerが増える→AVSが増える。また、このように2種類のロールが存在する市場を両面市場と呼んだりします。クリプトプロダクトの設計において最も重要になる要素がこのネットワーク効果です。

Blockchain業界にはオープンソースやコピーアンドペーストの文化が深く根付いており、それゆえコード自体がMoat(競合優位性)になることはありませんが、代わりにこのネットワーク効果がMoatとして機能することになります。例えるならば、Twitterがオープンソースになり、多くのコピー製品が登場したからといってTwitter自体が廃れてしまうようなことは起きないだろう、ということです。それはTwitter上にすでに存在する膨大なアカウントとコンテンツがMoat(堀)として機能しており、他社はそれを崩すことが難しいからです。 クリプトにおけるネットワーク効果の顕著な事例の一つはEthereumです。2018-2022にかけて高速・低手数料を謳う多くの新規L1プロジェクトが資金調達を行い、Ethereum Killerとして期待されていましたが、それらのローンチ後は結果としてEthereumの時価総額やユーザ数を抜いたりすることはありませんでした。これは、単にコピーするだけでなく、高性能高機能を搭載したプロダクトであったとしてもネットワーク効果には勝てないということの証左です。Ethereumには膨大な既存ユーザ・TVL・アプリケーション・開発者がすでに存在しており、ネットワーク効果が十分に機能しました。同様に、UniswapとSushiswapの対立に関してもネットワーク効果がMoatとして機能しました。SushiwapはUniswapの流動性を$SUSHIトークンを配ることで奪おうとしました。一時的に大部分のTVLを獲得しましたが、結果的に現在ではUniswapに軍配が上がる形になっています。(もちろん、ネットワーク効果だけでなく信用の蓄積やブランディングといった面でのMoatがあることにも同意します。)

ネットワーク効果の問題の一つにブートストラップの難しさがあります。Twitterについて考えてみると分かるかもしれませんが、例えばアカウントが10個程度しか存在しないTwitterを使いたいと思うでしょうか?何十万何百万とアカウントが存在していて常に面白いコンテンツがそこにあるからこそさらにユーザが増えてくると思いますが、プロダクトとしては初期のアカウントが少なく全く面白くないフェーズを乗り越えなければいけません。 a16zのChris Dixonはネットワーク効果のブートストラップ問題はトークンのインセンティブで解決できるだろうと説いています。 https://a16zcrypto.com/posts/article/the-web3-playbook-using-token-incentives-to-bootstrap-new-networks/ つまり、プロダクト自体の効用が低い初期フェーズにおいて、トークンインセンティブを付与することでユーザ数やコンテンツ量を増やしてしまおうということです。 現実の世界では実際にトークンのインセンティブをつけなか

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